復刻版スピーカー2種類 minima vintage & LS3/5A [AUDIO]

最近、人気のちょっと古い小型スピーカー2種類が復刻となりました。

Sonus FaberのMINIMAとROGERSのLS3/5Aです。私は、両方のスピーカーのオリジナル版のオーナーでもあります。(小型スピーカーもちょっとは持っているのです)

Sonus Faberは1990年くらいに国内デビューしました。当時はヨーロッパでもほとんど無名のメーカーだったらしく、発掘したノアの先見の明に感心させられます。Electa Amatorに続く、第2段のMINIMAは当時の小型スピーカーとしては比較的高価なペア20万円という価格(後に24万円に改定)ながら、つくりの良いウォールナットのキャビネット、アメリカとも英国とも違う、イタリアの明るい開放的な音で人気を集め、同社の知名度は急速にアップしました。

LS-3/5Aは英国の国営放送であるBBCのモニタースピーカーです。LS3/5aの3は可般型モニターである事を意味します。ライセンス生産品なので、ROGERSのほかにGOODMANS, SPENDOR, HARBETH, KEF等複数のメーカーで製造されました。時期やメーカー、仕様によって、端子形状などに複数のバリエーションがあります。 スピーカーユニットは一貫してKEFが開発したものを使用しています。

さて、この両者が復刻されたのですが、minima Vintageはオリジナルにかなり近い復刻となっています。ウーファーの形状は若干異なりますが、これはSEASの製品全体に変更があった為のようです。以下に逸品館のレポートのリンクを置きます。

http://www.ippinkan.com/sonusfaber_minima_vintage.htm

sonus-faber_minima-vintage.jpg
 

定価は当時の倍になっていますが、当時から仕上げや音質に対するminimaの価格は、ちょっと安すぎるくらいでした。最近は無垢材を使用したスピーカーはsonus製品でもほとんど皆無ですし、工芸品的な作りを考えると、売価が倍になっても仕方ないのかな?という気もします。写真では昔のminimaと若干色が違うものが公開されていましたが、店頭で実物を確認したところ、オリジナルとまったく同じといってよい仕上げであることが確認できました。

ツィータはオリジナルはDYNAUDIOのものを使っていたはずですが、今回は何が使われているか、まだ、確認できていません。DYNAUDIOはスピーカーユニットのOEM販売時の1ロット当たりの個数を大幅に引き上げたので、DYNAUDIOのスピーカーユニットを使えるメーカーは限られているはずです。オリジナルでバイワイヤリング対応だったスピーカー端子は、今回、シングルワイヤリングに変更になっています。こういうことからも、バイワイヤリングが絶対的に音が良いという考え方が間違いであることがわかると思います。

一方、ROGERSのLS-3/5Aですが、これは、私個人的には、少々疑問符の付く復刻版となっています。

ROGERS_LS3/5A復刻版

表面のネットをはずすと、これは、どこからみても、LS3/5Aとは異なる面構えです。HARBETHのHL-P3のようなLS3/5Aバリエーションのスピーカーにツィータ周りの吸音用のフェルトを張ったような感じ。まあ、LS3/5Aは多くの人がネットをつけたまま使うとは思いますが、ここまで見た目が違うスピーカーになるのであれば、なにもLS3/5Aの名前を使う必要は無いのではないか?と、思ってしまうのです。

LS-3/5Aの名前を使わなくとも、良い音質であれば、それなりの小型スピーカーとして評価の対象になるのに、名前にブランド力のあるLS-3/5Aの名前を使う(現在のROGERSは資本関係が変わり、商売の形態もふくめて、かつてのROGERSとは異なる会社です)厭らしさが目に付いてしまいます。

もっとも、素性的にBBCモニターに何の関係もないコピー商品にLS3/5Aに似た名前をつけて便乗商売をしている連中と比べれば、遥かにマシではありますが。(LS3/5Aファンの多い香港では、LS3/5Aのコピーキャビネットを作ってる連中がいるので、コピー商品は、それらを巧く利用してキット化しているのではないかと想像していますが、サテ?)

LS3/5Aはきわめて普通の音がするスピーカーです。われわれが自然の音に対して、特殊なすごい音と感じないように、LS3/5Aの音は、きわめて普通の音です。それ以上でもそれ以下でもないのが、このスピーカーの良いところでしょう。ですから、このスピーカーの音に対して、何か特殊なものを期待しても裏切られますし、特殊なものであるというレビューについては、一寸違うのではないかな?と、思います。



その後、LS3/5Aについては、以前から英国で各社のLS3/5Aのメンテナンスをしていたスターリング・ブロードキャストのリメイク版(ユニットはKEFのものとは異なります)が発売になりました。音質的にもお勧めできます。 また、CHINA資本になったROGERSからも、適当と思われる値段のLS3/5Aのリメイク版が発売になりました。こちらについては、まだ、音質の確認はしていません。
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タグ:LS3/5A minima
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