フィンランドバーチとロシアンバーチ JORDAN JX92 自作箱 比較試聴編 [AUDIO]

フィンランドバーチとロシアンバーチ JORDAN JX92 自作箱 製作編

から2週間。色々と比較が出来たので、レポートする事にします。スピーカーユニットの個体差によるものかもしれないと心配になったので、お互いの箱にマウントされているユニットを入れ替えて実験もしています。

フィンランドバーチ合板とロシアンバーチ合板では、微妙な木質の違いか、製造時の製法や接着剤などの他の材料の違いか、予想以上に音質の違いがあることが判りました。

「どちらが、より優れている。」という単純なものではなく、一長一短やキャラクターの違いと判断しました。私も、今後、使いこなしや目的とする音によって、より適した素材を選択することになりそうです。本レポートは、あくまで、今回製作した8リットルの密閉箱+JORDAN JX92によるレポートで、両者の音質差を断言するものではありません。異なる構造のエンクロージャーやスピーカーユニットの組み合わせでは、また、別の結果が出るかもしれません。

私は、4年前に、最初にフィンランドバーチ合板でスピーカーを作ったときに、
http://rasenkan.blog.so-net.ne.jp/2005-08-15
> 明るく透明感のある響きが特徴です。この明るい響きは、高解像度感の演出にも使えるはずです。
とレビューを書いたのは、今回の実験の上でも、同じ様に確認できました。

フィンランドバーチ合板の魅力は明るく、開放的な音です。バーチ材同士、ロシアンバーチ合板と比べても、明快で伸びやかな音が出ます。音楽を聴いていて、非常に気持ち良いのです。シンプルなアコースティックギター+ボーカルのレコードなどをくと、その魅力がよく判ります。

一方、ロシアンバーチ合板と比べると、低域が若干弱く、ちょっと薄く(軽く)聞こえる事があります。低域がボーボーと不明瞭になるような感じではないので、低音の質が悪いという事ではありません。また、小型フルレンジ+8リットルの密閉箱ですから、低音といっても、重低音ほど低い帯域の音を言っている訳ではありません。

ロシアンバーチ合板の方は、タイトな低域が魅力です。適度な密度感があり、より下の帯域まで低音を支えてくれます。フィンランドバーチ合板でソースによって感じることがあった、低音が軽くなる感じが改善されます。特にドラムやシンバルのパルシブな低音が入ってくると、フィンランドバーチ合板と差が出てきました。音色の特徴は、全帯域で、明るさは若干押さえ気味。冷静な音というべきでしょうか。

タイトな低域と書いたのは、箱鳴り等による、量感豊かな低音というのとは違い、引き締まった感じという意味です。

今回は密閉箱による実験ですが、バスレフ箱やバックローデッドホーン等の低音を増強させる仕組みの箱では、違った印象が出るかもしれません。また、フィンランドバーチ箱でも箱の補強を工夫する事により、ロシアンバーチ合板のような、よりタイトな低音を期待する事も可能ではないかと思います。小型スピーカー&フルレンジ一発で、小音量でボーカルや生ギターを中心とした音楽を気持ちよく聴くには、フィンランドバーチ合板の方が魅力的なスピーカーになりそうです。今回のシステムでも、そういう印象を受けました。

両者を組合わせて作るとしたら、Willson AudioのSystem8のような、2WAYスピーカー+スーパーウーファーのような2ボックス構成のスピーカーのウーファーボックスをロシアンバーチ合板、小型2WAYスピーカー部分をフィンランドバーチ合板で作るような使い分けが考えられると思います。ロシアンバーチのエンクロージャーに、フィンランドバーチ合板のバッフル板という組合わせも面白いかもしれません。

ロシアンバーチ合板、フィンランドバーチ合板ともに、米屋材木店さんで、適価で正確なカットをしていただけます。

ロシアンバーチは、4・6.5・9・12・15・18・21・24・30mmの在庫があるそうなので、大型キャビを21mm以上の厚い合板で作ると面白そうですね。

試聴環境

アンプ、CD PLAYER : QUAD 77Integrated Amplifier + QUAD 77CD Player

ケーブル類 : Interconnect QUAD QUADLINK Cable, SPAKER CABLE AET 6N14

JX92 ロシアンバーチ

ロシアンバーチ合板製キャビネット

 

JX92 フィンランドバーチ

フィンランドバーチ合板製キャビネット

 

左がフィンランドバーチ合板、右がロシアンバーチ合板。
オスモオイル、エクストラクリアー塗布後2週間経過した状況。

木質はかなり近いですが、左のフィンランドバーチ合板の表面には微細なが横方向についているのが判るでしょうか?

テストに使ったレコードの一部。

道はつづく

道はつづく

  • アーティスト: 佐藤良成
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: CD
ノヴァ・ボサ・ノヴァ

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2003/10/22
  • メディア: CD

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カノン5D

レポートありがとうございます。
今後の参考にさせて頂きます。
by カノン5D (2010-09-02 17:30) 

YAS

参考になれば幸いです。

個人的には、フィンランドバーチの音のほうが"好き”です。

by YAS (2010-09-02 23:29) 

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